睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気です。
自覚症状としては十分な睡眠時間をとっても熟睡感がない。疲労感や倦怠感が残る。日中に強い眠気を感じる。集中力の低下 などがあります。
それだけでなく、睡眠中の呼吸の抑制によって起こる低酸素状態により、高血圧や不整脈、心疾患を発症するリスクが高まることが分かっています。
上記の症状がなくても大きないびきをかく、睡眠中に息が止まっていると家族や友人に指摘されたことがある方、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の 予兆かもしれません。
受診から治療の流れ
- 初回
- 問診や診察を行い、上気道の狭窄の有無などを調べます。その後スクリーニング検査(簡易検査)でSASの可能性を調べます。自宅でも取り扱い可能な検査機器を使用し、普段と同じように寝ている間にいびきや呼吸の検査を行います。
- 2回目
- スクリーニング検査の結果説明を行います。結果により、専門機関を紹介し精密検査を行ったり、重症度の場合には治療に進みます。
- 3回目以降
- 中等度以上のSASと診断された方には、CPAPという睡眠中の呼吸をサポートする治療を行います。
睡眠時無呼吸症候群診断テスト
このテストはあくまでも目安ですが、合計が11点以上になるようであれば、なんらかの睡眠障害が考えられる場合があります。
一度ご相談ください。
質問のような状況になったことがなくても、その状況になればどうなるかを想像してください。
- 【0】眠ってしまうことはない
- 【1】時に眠ってしまう
- 【2】しばしば眠ってしまう
- 【3】だいだいいつも眠ってしまう
Q1, 座って読書中 |
0 1 2 3 |
Q2, テレビを見ているとき |
0 1 2 3 |
Q3, 人の大勢いる場所(会議や劇場など)で、 座っているとき |
0 1 2 3 |
Q4, 他の人の運転する車に、 休憩なしで1時間以上乗っているとき |
0 1 2 3 |
Q5, 午後に、横になって休憩をとっているとき |
0 1 2 3 |
Q6, 座って人と話しているとき |
0 1 2 3 |
Q7, 飲酒をせずに昼食後、静かに座っているとき |
0 1 2 3 |
Q8, 自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき |
0 1 2 3 |
結果表示
費用
睡眠時無呼吸症候群の検査や治療には健康保険が適用されます。
初診料・再診料は別途費用が必要です。
検査は3割負担の方で3,000円程となります。
CPAP治療は3割負担の方で4,500円/月程となります。
CPAP療法
持続的陽圧換気療法とも言われ、睡眠時無呼吸症候群に対して効果的な治療法です。
鼻に装着したマスクを介して気道に空気を送り込むことによって気道が閉塞してしまうのを防ぐことができます。
CPAP療法を行っている間のデータは自動的に当院に送られ、月1回程の外来受診時に現在の状況を医師から聞くことができます。